2019年の振り返りと来年の目標
2019年ももう終わりですね。皆さん良い2019年を過ごすことができたでしょうか。
ぼくはまずまずといったところでしょうか(2018年が激動すぎた感じがありましたね...)
来年も頑張るためにも2019年にがとーしょこらがどんなことをやったかを振り返っていきます。
2019年の振り返り
1月
2018年の終わりごろにShaderを触っていたので1月もまだShaderを触っていました。 このころはバーチャルシンガーのYuNiちゃんにはまっていて、 Shader×VRC_VideoPlayerで動画くっつけようとしたり、動画内での演出っぽいことをしたりしてました。
シェーダーで動画のスクリーンをいっぱい出して回転させた
— がとーしょこら (@gatosyocora) 2019年1月6日
動画(https://t.co/LHyWJnaYNt) pic.twitter.com/ZXEYMZ7vzx
テクスチャのサイズによって縦横比をあわせるシェーダーでスクリーンのアスペクト比を動的に変えられました(音ptpt注意かも)
— がとーしょこら (@gatosyocora) 2019年1月3日
動画1:https://t.co/jNB0Ut9mvT
動画2:https://t.co/T5in32gPOO pic.twitter.com/92DFZs6t2Z
さらにこのタイミングで前々から作ってみたかったVRオーバーレイアプリを作成しました。 VaNiiMenu開発者のSegmentationFaultさんがVRオーバーレイアプリ開発のためのライブラリや記事を出してくださっていたのですごく助かりました。
SegmentationFault(@Seg_Faul) さんの記事(https://t.co/W5GMH1qvgK …)を参考に
— がとーしょこら (@gatosyocora) 2019年1月10日
VROverlayYoutubePlayerをつくりました
事前に登録したYoutubeのプレイリストを再生できるVRオーバーレイアプリです pic.twitter.com/VuHHfoA0Fj
VRオーバーレイはいいぞVRオーバーレイをいろいろ身にまとっていくと、どんどん身体拡張されている感じがしますね
— がとーしょこら (@gatosyocora) 2019年1月10日
また、2018年から作っていたVRChat向けのEditor拡張セットに新しい仲間が増えました。
Editor拡張はこういった単純な作業を自動化できて、誰でも簡単にできるようになることが魅力の一つだと思っています。
今回追加したHumanoidPoseResetterはこんな感じのツールです pic.twitter.com/HsF7eB7x6T
— がとーしょこら (@gatosyocora) 2019年1月6日
アバターのメッシュのBoundsを一括でいい感じに設定できるエディタ拡張つくった
— がとーしょこら (@gatosyocora) 2019年1月16日
(緑色の枠がBoundsの範囲です) pic.twitter.com/50CjxtdXa7
2月
VRオーバーレイツール第二弾としてVRChatで今いるワールドをツイートするツールを作成したりもしてました。
これは公開してませんが、Twitterとの連携とか苦労した記憶があります。
Twitterを見て誰かに会いに行くということが増えたらいいなってことで作ってました。
VRChat内から今いるワールドをTwitterに投稿できる「cocoiruVR」をつくりました。
— がとーしょこら (@gatosyocora) 2019年2月4日
まだ主機能しかないベータ版なのでDiscordの自鯖でしか公開していませんが、安定したら一般公開もしたいと考えてます。
Editor拡張ではまたVRChat向けのEditor拡張セットに新しい仲間が増えました。
これで当時考えていたものは一通り追加できました。
VRChatをやっているとBoundやLightProbeまわりで見た目が気になるってことがコミュニケーションを阻害しかねないと思っていたので早急に取り組みたかった内容でした。
ProbeAnchorを指定した位置基準に自動的に設定してくれるエディタ拡張です。チェックを外すと設定対象外にすることもできます pic.twitter.com/dHrG6RwuYQ
— がとーしょこら (@gatosyocora) 2019年2月15日
そして、元怒さんがEmoteSwitchV3を公開されるにあたって、簡単に設定できるEditor拡張が欲しいとのことだったので作成させていただきました。
これは私の中でもいい感じに作れたと思っています。
現在作成中のEmoteSwitchV3を簡単に設定できるEditor拡張「EmoteSwitchV3Editor(仮名)」です pic.twitter.com/agRw1ByxZc
— がとーしょこら (@gatosyocora) 2019年2月20日
また、同じく元怒さんが配布されたまばたき防止機構のEditor拡張も作成させていただいてます。
3月
3月にはバーチャルマーケット2が開催され、参加しました。
こういうイベントへの参加は初めてだったのでうまくいくか心配だった記憶があります。
3月8日(金)~10日(日)に開催されるバーチャルマーケット2のバーチャルミュージアムCで出展します。基本Boothなどに置いてあるものでVR空間内で実物を見られるという形にしました。少しでも見に来てくださると嬉しいです。こんな感じの外見なのですぐ目にはつくと思います。#バーチャルマーケット pic.twitter.com/RCLiRE5Lta
— がとーしょこら (@gatosyocora) 2019年3月2日
そして、VRCAvatarEditorをこのこ今回は昔に作ってBooth等で配布しているシェーダーを展示していましたが、Editor拡張を展示するような出店もまたしてみたいなって思っています。 ろにリリースしました。
これはVRChat向けのEditor拡張セットにアバター向けのものが増えてきたので「これらを統合して使いやすくしよう」と思い、作成しました。
VRChatを始めた人でも使いやすくを目指したのでUIの見せ方やドキュメント整備などいろいろ工夫をしています。
VRChatで使用するアバターの作成・編集を支援するエディタ拡張ツール「VRCAvatarEditor」を作成しました。
— がとーしょこら (@gatosyocora) 2019年3月4日
小さなモニターでアバターを見まわしながらいろいろな設定をすることができます pic.twitter.com/z3LtXmcYoZ
また、このころにリリースされた東京クロノスをOculusGoでプレイしました。
ストーリーが面白かったことに加えて、VRノベルゲーム特有の新しい表現やモバイルVR機器でも動くように負荷軽減などさまざまな工夫がされていて面白かったです。
4月
VRChat向けのEditor拡張セットの新しい仲間です。
「シェイプキーの名前を変えたはいいけど、表情アニメーション使えなくなったんだけど...」ってことがあったので作ったツールです。
Animationファイルのプロパティの名前を変更する「AnimationPropertyConvertor」はこんな感じのツールです pic.twitter.com/iybcboAuO1
— がとーしょこら (@gatosyocora) 2019年4月6日
そして、注目していた新しいVRSNS「ambr」がリリースされたので行ってみました。
モバイルVR向けということもあって、負荷とか表現とかが気になっていましたが、想像以上のすごさでした。
#ambr すごくよかった
— がとーしょこら (@gatosyocora) 2019年4月10日
ちゃんとアバター切り替えたりアイテムを持ったりできて、話したり手を振ったりもできた
これがOculusGoで動いてるのがすごい pic.twitter.com/vTJYIjWqfj
そして同時期にVRChatのモバイル対応とテスト版としてOculusGoで動くVRChatが公開されました。
VRChatに手軽に行けるということがすごく感動でしたね。
OculusGoの被ったらすぐ始められるところからVRChatを始めるまでが早すぎてやばい
— がとーしょこら (@gatosyocora) 2019年4月11日
その流れでモバイルVRのVRChatへのコンテンツのアップロードを支援するEditor拡張を作りました。
どっちのプラットフォーム向けにアップロードするか分からなくなるのでSceneViewに今選択されているプラットフォームを表示するエディタ拡張作った pic.twitter.com/zJ539cl7bz
— がとーしょこら (@gatosyocora) 2019年4月11日
ambrで遊びながら、そろそろEditor拡張以外のツールも作成したいなと感じ始め、初のWPFアプリケーションを作成しました。
これも公に配布はしていませんが、個人的にはいまも現役で使っています。
日付ごとのフォルダに分けてくれるやつ「VRCPhotoAlbum」って名前をつけた。いまは分けたフォルダを一覧にして写真の枚数を表示してる pic.twitter.com/wG1djjMAnS
— がとーしょこら (@gatosyocora) 2019年4月27日
5月
5月はQittaでuGUIの記事を書いたり、公開しているEditor拡張のアップデートをおこなったりしました。
さらにVRMのアプリケーションも作ってみたいなということで昔作ったバーチャルアシスタントのVRMバージョンも作ったりしていました。
VRM版のバーチャルアシスタント作ってた pic.twitter.com/fxohZWhGPu
— がとーしょこら (@gatosyocora) 2019年5月19日
VRMを使ってどんな表現ができるかいろいろ考えた時期でした。
VRMファイルのメタ情報をそのキャラクターの特性としてみてる pic.twitter.com/FZxzbUGvb8
— がとーしょこら (@gatosyocora) 2019年5月22日
6月
VRChatの某ワールドでダンスをしているときに「表情とか変わってほしいけど、Blender触りたくない...」ということで作りました。
(AnimationPropertyConvertorのほうが後だと思ってましたがこっちが後だったんですね...)
Unity上でシェイプキーの名前を変更するEditor拡張はこんな感じです pic.twitter.com/6OlKCcZ2gf
— がとーしょこら (@gatosyocora) 2019年6月30日
7月
研究室に視線検出できるViveProEyeが納品されたのでVirtualCastで試していました。
目のトラッキングで表現の幅は広がるもののちゃんと動かさないといけないので大変そうだなって印象でした。
手動まばたきhttps://t.co/T96Qw6BPqm#バーチャルキャスト #virtualcast pic.twitter.com/n34c08ymSg
— がとーしょこら (@gatosyocora) 2019年7月8日
加えてViveProEyeでとれる情報を調べて記事にまとめたりもしました。
さらにVRoidモバイルがリリースされたのでそちらで遊んだりもしていました。
VRMアバターでいろんなところにおでかけできるのはすごく良きでした。
Ozに来てみました#VRoidPhoto #VRoidOZ pic.twitter.com/SbP88rIRJx
— がとーしょこら (@gatosyocora) 2019年7月18日
他にもclusterSDKでアバターやワールドアップロードも試したり、VR技術者になったりもしました。
そして、7月終わりぎりぎりにボーンを削除するEditor拡張を公開しました。
「clusterにアップロードするときにボーン制限があるけど、Unityで削除できない...」というところから作成してます。
Unity上でボーンを削除するエディタ拡張 "ModelBoneDeleter"をつくりました。
— がとーしょこら (@gatosyocora) 2019年7月29日
ボーン制限があるサービスにアバターをアップロードするときなどに使えます pic.twitter.com/wp8rim7fbn
このEditor拡張からアバターの軽量化に着目して様々なEditor拡張を作成していくことになります。
8月
よくアップロード制限で悩まされる部分がポリゴン数です。
8月はポリゴン数を減らす方法としてどういうものがいいか模索しています。
その第一弾がサブメッシュ単位でメッシュを削除です。
削除するなら意味がある単位で削除したいということでサブメッシュに着目しました。
しかし、この方法ではあらかじめサブメッシュに分かれていないと削除できないので自由度が低いです。
特定のサブメッシュを削除するエディタ拡張ができた
— がとーしょこら (@gatosyocora) 2019年8月9日
複数のマテリアルが設定されているメッシュのアバターはいい感じに改変できると思います pic.twitter.com/cxGZH8k09C
第一弾を踏まえて作成した第二弾がテクスチャを塗ってメッシュを削除です。
サブメッシュよりもさらに細かい範囲でも大きな範囲でも削除可能ということにしました。
しかし、どのメッシュを削除するか選択することが大変で、いろいろ考えてたどり着いたものがテクスチャを塗るでした。
Unity上でテクスチャを塗ってメッシュを削除できる「MeshDeleterWithTexture」をつくりました
— がとーしょこら (@gatosyocora) 2019年8月11日
マスク画像を使って削除することもできます pic.twitter.com/5lykccWq8s
メッシュ削除系だけでなくシェイプキーを合成するEditor拡張もつくりました。
Unity上でシェイプキーを合成するEditor拡張のプロトタイプができた pic.twitter.com/5vxctk4mhv
— がとーしょこら (@gatosyocora) 2019年8月6日
そして、8月後半にはとあるデジタルアート系の企業さんでインターンに参加させていただきました。
実際に就業させていただく形のインターンは初めてだったのでいろいろ得られるものが多かったです。
9月
9月上旬はpixivさんのインターンに参加させていただきました。
実際に稼働しているサービスのAndroidアプリの開発をお手伝いしました。
ピクシブ技術職向け夏インターン2019に参加した話 - がとーしょこらの技術録
そして、後半にはUnite Tokyo 2019に参加しました。
去年も参加してすごく楽しかったのですが、今年も最高でした。
特にUniteおにぎりやタピオカはおいしかったです。
10月
10月はVRCAvatarEditorをアップデートしていました。
また、とあるQuestアプリを作成し始めました。(公開できるように頑張ります。)
11月
シェイプキーの順番を入れ替えるEditor拡張を作りました。
これでUnity上でシェイプキーの操作は代替できるようになってきたと思います。
リストの順番を入れ替えるやつを使ってみたかったのでUnity上でシェイプキー名を変更するやつを拡張して順番も変えられるようにした pic.twitter.com/Vhg4dPfAE0
— がとーしょこら (@gatosyocora) 2019年11月4日
さらに新しいワールドも公開しました。
このころにNPCが流行っていたのでいろいろ実験的なものをいれたNPCを配置しました。
先ほどCommunity Labに新しいワールドをアップロードしました
— がとーしょこら (@gatosyocora) 2019年11月7日
「water & tree」という名前です。
ワールドの上限人数は1人ですので暇なときにでも少しだけ寄ってあげてください
検索で「quiche」と入力しても出てくると思います。 pic.twitter.com/uK1gPYHzPx
12月
12月といえばAdvent Calenderということで今年もVRChat Advent Calender 2019を主催しました。
多くの方に参加していただいて本当に感謝です。ありがとうごさいました。
今年は2つの記事を書きました。
VRChatで「見えない」を実装する - がとーしょこらの技術録
【VRChat他】アバター改変を支援するために作ったツールの紹介 - がとーしょこらの技術録
そして、Lavender、Nostos、NeosVRを体験しました。
どれもマルチプレイ可能なVRコンテンツではあるもののそれぞれに色があって面白かったです。
Nostosは感想的なものを記事にまとめてあります。
さらにclusterでのライブにも参加しました。
面白い視覚的表現がいろいろなされていたのですごく良かったです。
そしてclusterも久しぶりにインしましたが、UIまわりがすごく使いやすくなっていました。
#SR0VRhttps://t.co/ZCnANws4ag#SR0VR #clusterVR pic.twitter.com/W1WLfP4KJ0
— がとーしょこら (@gatosyocora) 2019年12月21日
まとめ
2019年はいろんなEditor拡張をつくりました。
特にVRCAvatarEditorとMeshDeleterWithTextureはいまも多くの人に使っていただいているので嬉しいです。
ボーンやメッシュの削除などのアバターまわりはまだまだやりたいことがあるので取り組んでいきたいですね。
また、インターンに参加したり、いろんなVRコンテンツを体験したりでいろんな経験ができました。
この経験を制作に活かしていきたいですね。
2020年の目標
2020年はVRC技術市でEditor拡張系の本を出します(予定)。
また、VRCAvatarEditorの新バージョンのリリースも予定しています。
(VRChat 2018公開に合わせてリリース予定が伸びている)
VRChatの2018対応バージョンリリースに合わせて #VRCAvatarEditor v0.3をリリース予定です。
— がとーしょこら (@gatosyocora) 2019年11月10日
現状以下の内容の更新予定です。しばしお待ちください pic.twitter.com/HtDMXv4j3I
そして、まだ作りたいEditor拡張もあるので作っていきます。
2020年はEditor拡張以外にもいろいろ作っていきたいですね。
長文にはなりましたが、ここまで読んでいただきありがとうございました。
それでは良いお年を。