がとーしょこらの技術録(旧)

記録や技術的な記事を書いていきます

2019年の振り返りと来年の目標

2019年ももう終わりですね。皆さん良い2019年を過ごすことができたでしょうか。

ぼくはまずまずといったところでしょうか(2018年が激動すぎた感じがありましたね...)

来年も頑張るためにも2019年にがとーしょこらがどんなことをやったかを振り返っていきます。

2019年の振り返り

1月

2018年の終わりごろにShaderを触っていたので1月もまだShaderを触っていました。 このころはバーチャルシンガーのYuNiちゃんにはまっていて、 Shader×VRC_VideoPlayerで動画くっつけようとしたり、動画内での演出っぽいことをしたりしてました。


さらにこのタイミングで前々から作ってみたかったVRオーバーレイアプリを作成しました。 VaNiiMenu開発者のSegmentationFaultさんVRオーバーレイアプリ開発のためのライブラリや記事を出してくださっていたのですごく助かりました。

VRオーバーレイはいいぞ


また、2018年から作っていたVRChat向けのEditor拡張セットに新しい仲間が増えました。

Editor拡張はこういった単純な作業を自動化できて、誰でも簡単にできるようになることが魅力の一つだと思っています。


2月

VRオーバーレイツール第二弾としてVRChatで今いるワールドをツイートするツールを作成したりもしてました。

これは公開してませんが、Twitterとの連携とか苦労した記憶があります。

Twitterを見て誰かに会いに行くということが増えたらいいなってことで作ってました。


Editor拡張ではまたVRChat向けのEditor拡張セットに新しい仲間が増えました。

これで当時考えていたものは一通り追加できました。

VRChatをやっているとBoundやLightProbeまわりで見た目が気になるってことがコミュニケーションを阻害しかねないと思っていたので早急に取り組みたかった内容でした。


そして、元怒さんEmoteSwitchV3を公開されるにあたって、簡単に設定できるEditor拡張が欲しいとのことだったので作成させていただきました。

これは私の中でもいい感じに作れたと思っています。

また、同じく元怒さんが配布されたまばたき防止機構のEditor拡張も作成させていただいてます。


3月

3月にはバーチャルマーケット2が開催され、参加しました。

こういうイベントへの参加は初めてだったのでうまくいくか心配だった記憶があります。


そして、VRCAvatarEditorをこのこ今回は昔に作ってBooth等で配布しているシェーダーを展示していましたが、Editor拡張を展示するような出店もまたしてみたいなって思っています。 ろにリリースしました。

これはVRChat向けのEditor拡張セットにアバター向けのものが増えてきたので「これらを統合して使いやすくしよう」と思い、作成しました。

VRChatを始めた人でも使いやすくを目指したのでUIの見せ方やドキュメント整備などいろいろ工夫をしています。


また、このころにリリースされた東京クロノスをOculusGoでプレイしました。

ストーリーが面白かったことに加えて、VRノベルゲーム特有の新しい表現やモバイルVR機器でも動くように負荷軽減などさまざまな工夫がされていて面白かったです。


4月

VRChat向けのEditor拡張セットの新しい仲間です。

「シェイプキーの名前を変えたはいいけど、表情アニメーション使えなくなったんだけど...」ってことがあったので作ったツールです。


そして、注目していた新しいVRSNS「ambr」がリリースされたので行ってみました。

モバイルVR向けということもあって、負荷とか表現とかが気になっていましたが、想像以上のすごさでした。


そして同時期にVRChatのモバイル対応とテスト版としてOculusGoで動くVRChatが公開されました。

VRChatに手軽に行けるということがすごく感動でしたね。

その流れでモバイルVRのVRChatへのコンテンツのアップロードを支援するEditor拡張を作りました。


ambrで遊びながら、そろそろEditor拡張以外のツールも作成したいなと感じ始め、初のWPFアプリケーションを作成しました。

これも公に配布はしていませんが、個人的にはいまも現役で使っています。


5月

5月はQittaでuGUIの記事を書いたり、公開しているEditor拡張のアップデートをおこなったりしました。


さらにVRMのアプリケーションも作ってみたいなということで昔作ったバーチャルアシスタントのVRMバージョンも作ったりしていました。

VRMを使ってどんな表現ができるかいろいろ考えた時期でした。


6月

VRChatの某ワールドでダンスをしているときに「表情とか変わってほしいけど、Blender触りたくない...」ということで作りました。

(AnimationPropertyConvertorのほうが後だと思ってましたがこっちが後だったんですね...)


7月

研究室に視線検出できるViveProEyeが納品されたのでVirtualCastで試していました。

目のトラッキングで表現の幅は広がるもののちゃんと動かさないといけないので大変そうだなって印象でした。

加えてViveProEyeでとれる情報を調べて記事にまとめたりもしました。


さらにVRoidモバイルがリリースされたのでそちらで遊んだりもしていました。

VRMアバターでいろんなところにおでかけできるのはすごく良きでした。


他にもclusterSDKでアバターやワールドアップロードも試したりVR技術者になったりもしました。


そして、7月終わりぎりぎりにボーンを削除するEditor拡張を公開しました。

「clusterにアップロードするときにボーン制限があるけど、Unityで削除できない...」というところから作成してます。

このEditor拡張からアバターの軽量化に着目して様々なEditor拡張を作成していくことになります。


8月

よくアップロード制限で悩まされる部分がポリゴン数です。

8月はポリゴン数を減らす方法としてどういうものがいいか模索しています。


その第一弾がサブメッシュ単位でメッシュを削除です。

削除するなら意味がある単位で削除したいということでサブメッシュに着目しました。

しかし、この方法ではあらかじめサブメッシュに分かれていないと削除できないので自由度が低いです。


第一弾を踏まえて作成した第二弾がテクスチャを塗ってメッシュを削除です。

サブメッシュよりもさらに細かい範囲でも大きな範囲でも削除可能ということにしました。

しかし、どのメッシュを削除するか選択することが大変で、いろいろ考えてたどり着いたものがテクスチャを塗るでした。


メッシュ削除系だけでなくシェイプキーを合成するEditor拡張もつくりました。


そして、8月後半にはとあるデジタルアート系の企業さんでインターンに参加させていただきました。

実際に就業させていただく形のインターンは初めてだったのでいろいろ得られるものが多かったです。


9月

9月上旬はpixivさんのインターンに参加させていただきました。

実際に稼働しているサービスのAndroidアプリの開発をお手伝いしました。

ピクシブ技術職向け夏インターン2019に参加した話 - がとーしょこらの技術録


そして、後半にはUnite Tokyo 2019に参加しました。

去年も参加してすごく楽しかったのですが、今年も最高でした。

特にUniteおにぎりやタピオカはおいしかったです。


10月

10月はVRCAvatarEditorをアップデートしていました。

また、とあるQuestアプリを作成し始めました。(公開できるように頑張ります。)


11月

シェイプキーの順番を入れ替えるEditor拡張を作りました。

これでUnity上でシェイプキーの操作は代替できるようになってきたと思います。


さらに新しいワールドも公開しました。

このころにNPCが流行っていたのでいろいろ実験的なものをいれたNPCを配置しました。


12月

12月といえばAdvent Calenderということで今年もVRChat Advent Calender 2019を主催しました。

多くの方に参加していただいて本当に感謝です。ありがとうごさいました。

今年は2つの記事を書きました。

VRChatで「見えない」を実装する - がとーしょこらの技術録

【VRChat他】アバター改変を支援するために作ったツールの紹介 - がとーしょこらの技術録


そして、Lavender、Nostos、NeosVRを体験しました。

どれもマルチプレイ可能なVRコンテンツではあるもののそれぞれに色があって面白かったです。

Nostosは感想的なものを記事にまとめてあります。


さらにclusterでのライブにも参加しました。

面白い視覚的表現がいろいろなされていたのですごく良かったです。

そしてclusterも久しぶりにインしましたが、UIまわりがすごく使いやすくなっていました。

まとめ

2019年はいろんなEditor拡張をつくりました。

特にVRCAvatarEditorとMeshDeleterWithTextureはいまも多くの人に使っていただいているので嬉しいです。

ボーンやメッシュの削除などのアバターまわりはまだまだやりたいことがあるので取り組んでいきたいですね。


また、インターンに参加したり、いろんなVRコンテンツを体験したりでいろんな経験ができました。

この経験を制作に活かしていきたいですね。

2020年の目標

2020年はVRC技術市でEditor拡張系の本を出します(予定)。


また、VRCAvatarEditorの新バージョンのリリースも予定しています。

(VRChat 2018公開に合わせてリリース予定が伸びている)


そして、まだ作りたいEditor拡張もあるので作っていきます。

2020年はEditor拡張以外にもいろいろ作っていきたいですね。


長文にはなりましたが、ここまで読んでいただきありがとうございました。

それでは良いお年を。